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報告書

Effects of Thermal Neutron Irradiation on Ductility of Austenitic Heat Resisting Alloys for HTR Application

渡辺 勝利; 近藤 達男; 小川 豊

JAERI-M 83-117, 14 Pages, 1983/07

JAERI-M-83-117.pdf:0.66MB

B含有量の異なる2種のハステロイXの高温照射脆化に及ぼす照射温度、試験温度、熱中性子照射量および核変換反応にもとづくHe生成の影響について検討を加えた。この場合、He生成に関しては、$$^{1}$$$$^{0}$$B(n,$$alpha$$)$$^{7}$$Li反応に加えて、比較的近年になって発見された$$^{5}$$$$^{8}$$Ni(n,$$gamma$$)$$^{5}$$$$^{9}$$Ni(n,$$gamma$$)$$^{5}$$$$^{6}$$Fe2段反応にも着目して脆化との関係を考察した。また、Ni基合金の外にFe基合金も加えた両合金群のHe脆化に対する感受性についても比較検討を行った。これらの結果から、延性の低下は照射温度、試験温度および熱中性子照射量の増加により促進されることが明らかとなった。また、破断伸びに対する熱中性子照射量依存性の外挿結果から900$$^{circ}$$Cおよび1000$$^{circ}$$Cにおけるしきい照射量および高照射量域における延性値を推定した。一方、材料中のNi含有量と照射脆化との関連性から高温ガス炉の制御棒用部材にはFe基合金の方がNi基合金よりも優れていることが判った。

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